大学の情報化 O26 6月22日 (土) 12:45〜14:45
ICTを通じた大学の様々な取り組み
講演内容:
次世代型アクティブラーニング教育実施に伴うICTを活用した教室の整備

 香川大学は効果的な教育推進を目指して,教育形態に応じた多様な教育環境整備や,効果的な教育推進を目指した教育支援システム導入を推進してきた.しかしながら,それら環境やシステムを継続運用する負担は非常に大きく,それらを用いて効果的に教育を推進することが難しい状況であった.
本講演では,次世代アクティブラーニング教育が実施可能な香川大学型アクティブラーニング教室整備について述べる.さらに,効果的な遠隔講義,遠隔教育推進を目指して導入された香川大学型IT教卓システムについて述べる.いずれも講義実施に伴うスタッフや教員が抱える問題点を分析し,問題点を解決するために立てられた開発方針に従って教室整備やIT教卓システムの開発が行われた.

香川大学 教育学部 教授
寺尾 徹 氏

香川大学 工学部 准教授
八重樫 理人 氏


PF-NOTEは授業の何をどのように変えるのか
これまで約9年間にわたるPF-NOTEの開発、および授業での使用の経験から学んだことを話します。PF-NOTEは特に大人数授業、又は少人数の実習授業に役立てることができます。PF-NOTEのそれらの授業への導入メリットのうち、今回は特に以下の2点に焦点を当てます。それは、1.教員が学生を意識することによる「授業改善」
2.学生のパフォーマンスの記録と評価に基づく「学習/教育成果の可視化」です。全てのICT機器は、授業内での効果的な使い方と非効果的な使い方がありますが、PF-NOTEを使用した授業での成功事例と失敗事例を紹介し、そこから見えてきたPF-NOTEをより効果的に使う方法の原則を話します。

東北大学大学院 教育情報学研究部 准教授
中島 平 氏


京都外国語大学におけるICTを活用した教育実践

 京都外国語大学で実践しているICTを活用したさまざまな教育活動について紹介する。外国語大学の特徴を活かした取り組みとして、日本語教員養成を目的としたプロジェクト(SNSと授業との連携、Skypeを使った日本語学習者との交流)や、海外フィールドワークプロジェクト(Skypeを使った事前交流、現地におけるモバイル端末の活用、ブログなどによる振り返り)について紹介する。また、アクティブラーニングなどを支援するための学習環境の整備、ソーシャルメディアを活用した授業実践や広報について説明し、今後、大学がどのようにICTを活用していくべきか、について検討する。

京都外国語大学 マルチメディア教育研究センター 准教授
村上 正行 氏