アクティブ・ラーニング O06 6月21日 (金) 16:00〜18:00
アクティブ・ラーニング実践
講演内容:
アクティブ・ラーニングの環境構築と教育実践効果の検証
「自律的に学ぶことができる学習主体の形成」をキーワードに、学生が教育創造の主体者となることができる教授・学習方略のデザインを提案する。そのために求められる生成的知識力を育成することに最適化された教育環境としてのアクティブ・ラーニングのあり方について考察を行う。また、関西外国語大学で教職課程を履修している学生を対象としたアクティブ・ラーニングの実践とその教育効果について報告を行う。

関西外国語大学 英語キャリア学部 教授 教務部長
松宮 新吾 氏


アクティブ・ラーニングのデザインマネジメント

 本講では、アクティブ・ラーニングのデザインプロセスについて、立命館大学経営学部での多く実践事例を紹介しながら検討する。
ここでは特にデザインマネジメント研究における次の2つの知見に重きを置いている。
1.二次的理解(他者が理解している多様な世界の理解)を重視し、そのためにデザインのステイクホルダ間の討議に参加する。
2.デザインの成功の鍵は、そのデザイン・ディスコース(ステイクホルダのネットワークやコミュニティにおける様々な実践活動)の良否にあり、特にデザイン・ディスコースにおいて主要な解釈者を特定し、耳を傾け、引きつけることが重要な鍵を握っている。
これらを踏まえた事例から、アクティブ・ラーニングのデザインポイントを見出していきたい。

立命館大学 経営学部 准教授
八重樫 文 氏


新たなステージのアクティブラーニング環境創り

 アクティブラーニングは多くの大学で既に定着しており、高校生が進学校を決める選択肢の一つにもなってきている。一斉講義と違い、学生が自律的に課題に取り組む双方向型のスタイルは、学生の満足度向上に貢献しているが、一方では知識習得や成果が向上しているか?などの課題が浮き彫りになってきている。新たなステージを迎えるアクティブラーニングは、明確な目的・成果を設定、段階的に高度化するスタイルが一般的になると考える。当講演では空間デザインの視点から、大学内、フィールドを広く学びの場と捉え、目的・成果に合った進化する環境創りの考察を、事例などを通して紹介したい。

パワープレイス(株)