語学 O05 6月21日 (金) 13:00〜15:00
グローバル時代の語学教育
講演内容:
英語教育におけるCEFRの利用に関連した教育コア・コンピテンスの開発
−欧州プロファイリング・グリッドの活用

EAQUALSは、語学教育機関の国際的な団体であり、語学講師に求められる語学教育コンピテンスを講師のキャリアレベル別に記述する独自のグリッドを開発しました。同グリッドは、EUとの合同出資による欧州プロファイリング・グリッド(EPG)プロジェクトの核であり、2013年10月にEPG及びその利用者ガイドの最終版が公開される予定です。
ヨーロッパ共通言語参照枠組み(CEFR)の原理に基づいたカリキュラムや教授法を用いている教育機関においては、語学講師やその監督者が自身の教育コンピテンスを見直すため等にEPGを活用することが可能です。また、教育機関が語学学習サービス向けの新ISO規格(ISO29991-1)のような国際規格や国内規格を活用する際のツール等として用いることもできます。

教育コンサルタント EAQUALS共同創設者
リチャード・ロスナー 氏

コミュニケーション重視の外国語学習を大学教育に導入するために
最近、学生や社会の要請に応えて、大学教育においてもコミュニケーション重視の外国語教育を導入すべきであるという声を聞く。しかしながら、大学教育にこのような学習プログラムを取り入れるのは容易なことではなく、様々な仕組みを大学と社会が連携して構築することが必要となる。
 早稲田大学では、10年ほど前から「チュートリアル・イングリッシュ」や「CCDL(異文化理解プログラム)」などのコミュニケーション重視の英語学習プログラムを全学の学生を対象に実施している。また、「明治大学文明とマネジメント研究所」では、2年ほど前からフィリピンの英会話学校と提携し、「カランメソッド」と呼ばれるオンライン型のコミュニケーション能力訓練プログラムを実験的に実施している。
 このようなコミュニケーション重視の英語学習プログラムを、どのようにして大学教育に導入するかを経験に基づいて説明する。

明治大学 国際総合研究所 特任教授
明治大学 文明とマネジメント研究所 事務局長
高木 直二 氏