大学経営 T30 6月7日 (金) 16:00〜18:00
大学経営 −特色ある大学づくり−
〜理事長の戦略を聞く〜
講演内容:
教育力の向上に向けての教学マネジメントと評価 〜関西国際大学の場合〜

グローバル化の進展と社会的要請によって、質的転換が求められている。昨年8月の中央教育審議会答申を受け、国公私立を問わず多くの大学が改革に取り組みつつある。これまでの日本の高等教育では十分機能していないとみなされている教学マネジメントの確立、不十分であると指摘されている学生の学修時間の増加、学生個人、科目単位、学位プログラム単位での学修成果の可視化といった課題が山積する中で、どのような戦略を立て、どのようなロードマップを作成していけばいいのかに悩み苦しむ大学は少なくない。教学マネジメントの現状、課題、方向性について、さまざまな実証データを用いつつ、中央教育審議会での議論の流れと1998年に設立された関西国際大学の経験を踏まえ、必要な改革の方向施策について考えていく。

関西国際大学 学長
学校法人濱名学院 理事長
濱名 篤 氏


少子化の影響をはねのける大学経営とは

18歳人口は現在120万人前後。2036年には40万人減って、80万人になると予想されている。その時、現在の大学生数280万人は180万人と100万人減る。影響は減収による経営への打撃だけであろうか。その時に現在の大学への進学率が変わらず、大手ブランド大学が今の定員を維持していたとしたら、自分の大学の偏差値は一体どうなるかを考えておこう。偏差値低下への対策をしておく大学と、のんびりと成り行きに任せる大学とで、天国と地獄に分かれるかもしれない。建学の精神の具体的な展開策、教育理念の徹底、卒業生の社会でのターゲットの明確化、学生満足度の向上、入口・出口対策の充実、教養教育の体系化、英語能力の底上げ対策、学問の品揃えの見直し、既存学科等の入学定員の見直し等々、来る日への備えは万全か。Who are you? と聞かれて、I am・・・と明快に答えることができる体制にしておいた方が宜しいですね。

学校法人実践女子学園 理事長
井原 徹 氏