大学経営 O03 6月21日 (金) 16:00〜18:00
特色を踏まえた大学づくり 〜副学長の戦略を聞く〜
講演内容:
地域に愛される大学のススメ 〜10年間で志願者倍増の秘訣〜

 前橋という地方都市にあり、1999年に国際社会学部のみで開学した新設小規模大学でありながら、10年間で志願者が倍増、在籍学生数もほぼ1.5 倍に増加した共愛学園前橋国際大学。
学生中心主義、地域共生、少人数教育(50名以下の授業が8割以上)を通じて、地方都市ならではの国際人=グローカル人材の育成に取り組まれており、例年の学生数増・難易度上昇、アクティブラーニング用の新校舎KYOAI COMMONSの建設やグローバル人材育成推進事業の採択等により、今、大きな注目を集めています。
「地方・小規模・新設」を全てメリットに転換する大学運営のカタチが、それらの実績と取組の背景にありそうです。18歳人口の減少と逆行する学生数増の秘訣を、国際社会学部長を10年間務めた経験を踏まえ、副学長に伺います。

共愛学園前橋国際大学 副学長
大森 昭生 氏


主体的な学びのための教学マネジメントシステムの構築

 大きく変化をとげている現代社会では、自ら主体的に考え、行動できる力を持つ人材の育成が求められている。そのような要請に応えるために、大学では、従来の講義形式で知識伝達型の授業から、学生が能動的に議論や提案ができる方式の教育の展開が重要視されてきている。関西国際大学では、開学以来さまざまな教育改革を進めてきたが、近年、学生の主体的な学びのための教学マネジメントシステムの構築を組織的に取り組んできている。その取り組みは、本学を代表校とする4大学(関西国際大学、淑徳大学、北陸学園大学、くらしき作陽大学)の連携事業として展開している。
本報告では、関西国際大学の教育改革と、学生の主体的な学びのための教学マネジメントシステム構築に関する概要について取り上げる。

関西国際大学 副学長
山下 泰生 氏