学力向上 T26 6月7日 (金) 13:00〜15:00
学力向上に向けた自治体の取り組み
講演内容:
大阪・学力向上への挑戦〜子どもたちのためなら、何でもやってみよう〜
全国学力・学習状況調査は、「確かな学力」をテストという形の中で明らかにしたこととともに、その学力や学習状況を全国的に把握・検証したことで、教育現場に大きなインパクトを与えた。
とくに大阪においては、調査結果が他の都道府県に比べて低位であったことから、「学力向上」が最大の課題となり、それまでの教育活動や教育施策への批判・見直しの声が高まるとともに、様々な立場からの改善策が提起された。
数多くのチャレンジを経て、現在、大阪府教育委員会は「学校づくり」と「授業づくり」の2つにターゲットを絞り、学校現場にアプローチしている。
「子どもたちのために」を合い言葉に、「学び」で子ども・教員・保護者をつなぎ、学校をエンパワーメントする大阪の取組みの最前線を紹介する。

大阪府教育委員会 市町村教育室小中学校課 参事
坂本 暢章 氏

高知の子どもたちに学ぶ力を育むために−学校組織で取り組む学力向上対策−
本県の児童生徒の学力や学習習慣は全国の中でも厳しい状況にあり、その課題解決のために、平成20年度に「学ぶ力を育み心に寄りそう緊急プラン」を、また、平成24年度には「高知県教育振興基本計画重点プラン」を策定して県全体で学力向上対策に取り組んできた。
 その中核となるのは、各学校が組織的な学力向上PDCAサイクルを構築するために作成している「学校改善プラン」である。本プランには、知・徳・体を柱とした各学校の目標や取組内容、取組指標が掲載されており、県教育委員会では、その目標達成のために学校支援訪問や研修等を通して、取り組みへの指導・助言を行っている。
 これまでの取組の成果として、児童生徒の学力は着実に改善してきているが、思考力・判断力・表現力等には依然として課題が見られる。そのため、学習の基盤となる「ことばの力」の育成や学ぶ意欲や目的意識を醸成する取組を今後一層推進していく。

高知県教育委員会 小中学校課 課長補佐
小田 通 氏

高知県教育委員会 小中学校課 第一担当チーフ
今城 純子 氏