教育の情報化 O04 6月22日 (金) 10:00〜12:00
校務の情報化の現状と実践事例
講演内容:
校務情報化の最新動向〜教育クラウドと全国標準化〜
文部科学省と総務省では、校務情報化の推進へ向けて、指導要録・健康診断票等電子化の全国標準仕様を定めるとともに、大規模災害に備えたデータセンターにおける運用,教育改善のために高付加価値化等の施策を検討している。校務情報化の劇的パラダイムシフトと、その具体策としてこの6月に公開される「教育情報アプリケーションユニット標準仕様V1.0」、教育クラウド、サービス調達等の最新動向について紹介する。また、従来型の校務情報化の発想では対応が困難であり、調達側の教育委員会と事業者の双方が至急対応すべき点についても解説する。

鳴門教育大学 大学院 学校教育研究科 准教授
藤村 裕一 氏

校務システム運用における成果と課題
本市では、校務の情報化を進めるにあたり、校務支援システムを導入し運用しています。運用開始から2年が経過し,様々な成果や問題点が明らかになってきました。これについてご紹介します。また、教育委員会としてICT利活用を活性化するための手だてなども参加される方々と共有したいと考えています。

印西市立内野小学校 教頭
松本 博幸 氏

子ども一人一人の学びを支える校務の情報化
〜情報の共有で深まる子ども理解〜

学校は、子どもたちの自由な発想を認め、時には、間違いも自分で気づき改める時間的なゆとりをもって育てる場である。しかし今、「情報開示」の流れの中で、子どもたちの世界に大人が不用意に入り込み、子どもの成長を阻害していると感じることがある。学校は、今まで以上に、「自ら考え、判断し、行動できる力を身につける授業を展開すること」「成長している子どもの姿をわかりやすく発信すること」が求められている。そのために、校務の情報化を一層進め、リアルタイムに子どもの姿を看取るシステムを構築するとともに、学校が目指している子どもの姿を保護者や地域の人々と共有できるようにしていきたい。

愛知県教育委員会 義務教育課
(前・愛西市立永和中学校 校長)
平野 香代子 氏