教育の情報化 B05 6月9日 (土) 13:00〜15:00
1人1台タブレットPCの活用
フューチャースクール事業(総務省)・学びのイノベーション事業(文科省)の実践事例から
講演内容:
■本セミナーの流れ
1.セミナーの趣旨説明(堀田氏)5分
2.事業紹介(各省)15分×2+5分
  総務省: フューチャースクール事業のご紹介
  文科省: 学びのイノベーション事業のご紹介
3.実践事例紹介(各校)(15分+5分)×3名
4.ディスカッション(20分)

【コーディネート・解説】
玉川大学 教職大学院 教授
堀田 龍也 氏

事業紹介
総務省では、平成22年度から、文部科学省と連携し、教育分野におけるICT利活用の推進のため、主に情報通信技術面を中心とした課題の抽出・分析を目的とした実証研究「フューチャースクール推進事業」を開始しました。平成23年度は、平成22年度から実施している小学校10校に加え、新たな実証校として中学校8校及び特別支援学校2校を選定しました。これらの実証校においては、児童生徒1人1台のタブレットPC、全ての普通教室へのインタラクティブ・ホワイト・ボードの配備、無線LAN等によるICT環境が構築され、様々な実証研究が取り組まれています。平成23年度におけるフューチャースクール推進事業の成果として、明らかになったポイントや留意点をとりまとめた「教育分野におけるICT 利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2012」の策定経緯や概要、平成24年度の本事業の取り組みについて紹介します。

総務省情報流通行政局情報通信利用促進課 課長
安間 敏雄 氏

文部科学省では、21世紀を生きる子どもたちに求められる力を育む教育を実現するために、学校種、子どもたちの発達段階、教科等を考慮して、一人一台の情報端末や電子黒板、無線LAN等が整備された環境において、デジタル教科書・教材を活用した教育の効果・影響の検証、指導方法の開発、モデルコンテンツの開発等を行う「学びのイノベーション事業」を、平成23年度から総務省と連携して行っています。
本事業では、全国20校(小学校10校、中学校8校、特別支援学校2校)において実証研究を行っており、これまでの取組及び24年度の事業について紹介します。

文部科学省生涯学習政策局参事官付企画官
(併)情報教育調査官
水野 晴央 氏

長野市立塩崎小学校における実践紹介
(長野市立塩崎小学校 校長 湯田 博 氏)
パソコンや機器を活用した授業が得意な教員から苦手な教員まで、実践を積み重ねてきました。これまでの塩崎小学校での授業実践の具体的な事例を交えながら、本校の取り組みの様子を紹介します。

学習者用デジタル教材を活用した小学校算数科における実践
(佐賀市立西与賀小学校 大家 淳子 氏)
本校では、総務省フューチャースクール推進事業・文部科学省学びのイノベーション事業に取り組んでいます。児童一人一台端末、全教室にIWB、無線LAN等の環境の下に、学習者用デジタル教材等の実証研究に取り組んできました。日常的にICTを活用しながら、「できた」「わかった」という子どもたちの声が聞こえるような授業づくりに取り組んでいます。これからも、ICTの可能性を最大限に生かし、様々な取り組みにチャレンジしていきたいと思います。

フューチャースクール実証研究で見えてきたこと
(広島市立藤の木小学校 校長 堀 達司 氏)
本校では、これまでの学校教育のよさを立ち位置にして情報通信技術を活用した「藤の木スタイル」の授業実践を積み重ねてきました。
今日の発表ではフューチャースクール推進事業および、学びのイノベーション事業の取組を通して、この2年間で児童の学びと教師の指導がどのように変化したのかを具体的事例を通して紹介します。
さらに、校長のという立場から見える課題や改善点も整理し、未来のあるべき姿をみなさんと考えていきたいと思います。