大学経営 T12 6月7日 (木) 16:00〜18:00
大学経営
〜大学の情報化基盤整備〜
講演内容:
大学におけるICT戦略−情報基盤整備から情報サービス提供へ―
大学の情報基盤整備はその上で行う情報サービスが想定されてこそ計画できるものであるが、従来の国立大学の時は最新の設備を積み上げて予算要求をしてきた。財政状況が厳しくなった昨今、情報基盤の上で提供する情報サービスに重点を置き、それに必要な情報基盤を構築するという考え方が重要となる。このためには、大学全体の情報環境はどうあるべきかというビジョンの議論、つまりICT戦略が欠かせない。本講演では、ICT戦略を立てるために我々が行っている取り組みを中心に議論する。

京都大学 副理事、CIO、情報環境機構長
AXIES(大学ICT推進協議会)副会長
美濃 導彦 氏

ICTを大学経営に生かす〜早稲田のIT戦略〜
大学間競争の激化に伴い、特に私立大学においては、各種の情報資源をいかに有効に活用していくかが大きな問題となっている。従来、早稲田大学では、各種のシステムが、いわゆるサイロ化された状況になっていた。これらを解決するために、システム連携を考えるとともに、クラウド化を進めている。本講演では、この概要とこれまでの成果について述べる。

早稲田大学 理事、理工学術院教授
AXIES理事
深澤 良彰 氏

大学経営〜大学の情報化基盤整備〜
ICT(情報通信技術)の活用が大学の教育・研究・経営の高度化を進める基本的な要素の1つであり、その導入には大学経営の視点からの展望とリーダーシップが不可欠であるとの認識がようやく日本でも広がってきました。全学的な規模でポリシーと導入計画を立案すること、情報化を担当する理事をおきICT関連センターとその資源を統括させること、米国EDUCAUSE等の先進事例も参考に、大学間での連携や協力も視野に入れながら、学内外の資源を効率的に活用することも行われています。本セッションでは、こうした改革を全学的な規模で進めてこられてきた、お二人のリーダーにこれまでのご経験とこれからの展望をうかがいます。

放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授
総合研究大学院 大学文化科学研究科 メディア社会文化専攻長・教授
山田 恒夫 氏