■
教育の情報化
|
O28
|
6月16日
(木)
16:00〜18:00
|
|
1人1台PCを活用した協働教育の取組み
〜フューチャースクール実証校の事例から〜
|
講演内容:
【コーディネータ】 東京工業大学 名誉教授 清水 康敬 氏
フューチャースクール推進事業に関するこれまでの取り組みと今後について 総務省では、教育分野におけるICT利活用の推進のため、主に情報通信技術面を中心とした課題の抽出・分析を目的として、全国10校の公立小学校においてICT機器を使ったネットワーク環境を構築し、実証研究を実施する「フューチャースクール推進事業」を平成22年度から文部科学省と連携して行っています。本事業の成果として策定した「教育分野におけるICT 利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2011」の策定経緯や概要、平成23年度の本事業(主にソフト・ヒューマン面を担当する文部科学省の「学びのイノベーション事業」と連携し、新たな実証校として中学校8校及び特別支援学校2校を追加した上で実施する予定)について紹介します。
総務省 情報流通行政局 情報通信利用促進課 課長 安間 敏雄 氏
ICTを活用した絵本創作の授業〜たのしい協働学習の試み〜 本年度の現職教育研究のテーマ「ICTを利活用した協働学習の追究」にせまるために、今年、2月に行われた公開授業研究会のときに行った図画工作の授業「きょうかしょびじゅつかん 絵本がいっぱい」を振り返りながら成果や今後の課題を明らかにする。子供たちに絵本の面白さを学び取らせるときに、どのようにデジタルデバイスを生かしたか。レオ・レオーニという優れた絵本作家の作品に学んだ子供たちが、その感受性を共有するための方法を明らかにしたい。そして、子供たちが協働で学んだことが、いかに絵本創作の意欲につながったかを<たのしい授業>の発想で検証する。フューチャースクールの環境を生かした授業の創造を展望したい。
愛知県大府市立東山小学校 教諭 山田 明彦 氏
子どもと子ども、子どもと学びをつなぐICTの活用をめざして 昨年度、フューチャースクール推進授業を受けるにあたって、何を大切にして取り組むのかを教職員で話し合っていきました。その中で、ICT環境を有効に活用することで「子どもと子どもがつながる」「子どもと学びがつながる」そして、「子どもと社会がつながる」を大切に取り組んでいくことになりました。IWB(電子黒板)の定着は、早かったのですが、一人一台のタブレットをどのように活用していくかで論議を進めていきました。3年と5年の活用例を中心に萱野小学校がめざしていくICTの活用について発表します。
大阪府箕面市立萱野小学校 教諭 佐藤 秀昭 氏
情報通信技術で学びの質が変わるのか フューチャースクールの環境が学びの質を変えるわけではありません。情報通信技術の利点をうまく活用できてはじめて学びの質が変わります。協働教育を求めた本校の実践から、情報通信技術の得意分野を生かす授業には3つのI(Information Idea Image)で表される要素がポイントとなることが分かってきました。 今日の発表では、特に子どもの思考・表現における質の変化について、実践例を紹介しながらみなさんと考えていきたいと思います。
広島県広島市立藤の木小学校 校長 堀 達司 氏
フューチャースクールで見えてきた、ICT環境の新しい考え方 フューチャースクールの推進校として実践を行った結果,普通教室でタブレットPCを日常的に使う環境についての新しい考え方が生じてきた。ハードもシステムもアプリも新しい考え方に沿った開発が必要であると感じた出来事を中心に紹介します。
徳島県東みよし町立足代小学校 教諭 中川 斉史 氏
学習者用デジタル教科書を活用した小学校算数科における実践 佐賀市立西与賀小学校では,校内研究主題「特別支援教育の視点を取り入れた集団作りと学力保障」の中でフューチャースクールの実証研究に取り組んできました。2011年1月,他校に先駆けて「学習者用デジタル教科書」(算数)を取り入れた学習適性別授業を行いました。学習者用デジタル教科書は一人1台端末環境で利用できるよう,東京書籍が試行的に1単元を2010年秋より作成してきたものです。この実践を通して見えてきた成果及び課題についてご報告します。
佐賀県佐賀市立西与賀小学校 教諭 大家 淳子 氏
|
|
|
|