サイエンス T38 6月4日 (土) 10:00〜12:00
「先進的な理科教育への取り組み」
〜小中学校の実践事例〜
講演内容:
これからの理科教育の課題
PISAやTIMSSという国際的な理科・数学調査に表れた日本の子どもたちの現状と問題点を明らかにするとともに、その課題を解決する為に、これからの理科教育に求められているもの、現場にいる教師に何が求められているかを提案したい。

さとえ学園小学校 校長
元筑波大学附属中学校 副校長
角田 陸男 氏

実感を伴う理解を目指した理科授業の創造(6年 てこのはたらきを例に)
6年「てこのはたらき」の単元は、ややもすると「てこのきまりさえとらえさせればよい」と安直に考えられる傾向がある。それが、学力状況調査の通過率が大変よくないという結果の原因の1つになっているのではないだろうか。言い換えれば実感を伴った理解をせずに終わってしまっているのである。
そこで、本単元の課題及び重要なポイントに触れながら、今回の学習指導要領改訂の重要な柱の1つである「実感を伴った理解」とは何かを具体的な子どもの姿を通して述べていく。また、一般的に使われているてこ実験器の問題点と「実感を伴った理解」につなげる有効な活用方法を実際に操作しながら深めていきたいと考えている。

筑波大学附属小学校 教諭
白岩 等 氏