大学経営 T28 6月3日 (金) 16:00〜18:00
大学の経営戦略と大学設置
講演内容:
文教大学学園経営戦略策定・実施の軌跡と課題
18歳人口の激減、大学や学部数の急増等、大学や学校法人経営を巡る環境は過去20年間で著しく悪化した。しかし経営者や教職員の危機意識は極めて乏しい。環境悪化を認識できないまま事態の悪化が進んでいく「総ゆでガエル」状態は当学園も例外ではなかった。今後の学園の維持・発展を確固たるものにしていくには、(1)現状に対する、役員や教職員の正しい認識、(2)(1)を基盤とした堅固な経営戦略の策定と実施が極めて重要である。当学園では、こうした問題意識の下、「学園経営戦略(第一次中期計画2009〜2012)」を策定し現在実施中である。ここに至る軌跡を辿りつつ、その過程での重要ポイントや今後の課題を考察していく。

学校法人 文教大学学園 理事長
渡辺 孝 氏

日本映画大学の設置に至るまでの経緯と今後の展望(専修学校から大学へ)
日本映画大学の設立にあたっては、(1)これまで数々の実績を上げている「日本映画学校(専修学校)」を「大学」にする理由は何か。(2)学生を十分確保できる見通しはあるか(18歳人口が横ばい状況)。(3)大学人としての資質を持った教員を確保できるか。(4)長期間を要する映画製作実習(10単位)等の科目をどのようにカリキュラム等に組み込むか等の検討を行った。
その後、平成22年3月に大学設置の申請、同年10月設置認可、平成23年4月に開学に至った。
入学試験については、準備期間が短く入学定員140名を確保できるかが課題だったが、166名確保することができた。
また、今年度から2年次編入学試験(定員20名)が、来年度から3年時編入学試験が開始されるが、これらの編入学試験でどれだけの入学者を確保できるかも今後の大学経営の大きな課題となる。
それらの経緯を踏まえ、本大学の今後の展望をご紹介する。

学校法人 神奈川映像学園 「日本映画大学」理事
法人事務局長
小松 茂喜 氏