大学の情報化 O13 6月15日 (水) 16:00〜18:00
ICTを活用した実践的な取り組み
〜eポートフォリオ・FDを通じて〜
講演内容:
総合大学の初等部・学部・大学院におけるeポートフォリオの取り組みについて
関西大学では、学部・大学院において、「KU e-Portfolioシステム」や「Mahara」を用いて、目標設定から評価までのPDCAサイクルの実践や、凝縮ポートフォリオを用いた共同プロジェクトの運営などが行われている。一方、初等部〜高等部では、「OSL」を用いて、学習成果の蓄積や、生徒一人ひとりの学習プロセスとルーブリック(評価基準)に基づく評価を共有することで、生徒一人ひとりに対する細やかな指導を目指している。将来的には、小学校から大学院までのエンロールメントマネジメントを実現させるべく計画している。

関西大学 教育推進部 教授
山本 敏幸 氏

関西大学 初等部 教諭
田邊 則彦 氏

教育支援のためのWeb/携帯ベースシステムの導入〜大阪商業大学の事例〜
大阪商業大学では、教職員・学生個人ポータルを整備し、シラバスの閲覧や履修登録などをWEBベースで行えるシステムの導入を進めてきた。ポータルでは自分のスケジュール管理などが行えるほか、教員から授業連絡なども行えるようになっており、主な機能には携帯電話からもアクセスできるようになっている。また、今年度(平成23年度)からは、就業力育成支援を目的として、学生の大学生活における目標の設定や振り返りを管理する「学生成長カルテシステム」や、携帯電話による出席確認システムの運用を開始し、全授業において出席を把握し、学生の指導などに活用することを目指している。本報告ではその概要を紹介する。

大阪商業大学 総合経営学部 経営学科 教授
高橋 美貴 氏

産学連携による携帯電話での授業アンケート、出欠確認システムの普及とFD
Saai-MASと他の携帯電話での出欠確認システムの違いを理解して頂く。Saai-MASが多くの大学から指示され導入されつつある実情を理解して頂く。一般的には、より多くの機能を備え、より低価格なシステムがよいICTだと考えるが、これは間違いである。必要な機能が備えられ、誰もが簡単にシステムを100%使いこなせるシステムがよいICTである。「どんなシステムも同じだから安い方がよい」と考えることが間違いである。ICTシステムは一つひとつ全く異なるからである。多くのカタログに、出欠確認と書いてあるが、大阪成蹊大学が取り組んでいる、Saai-MASとは全く違う考え方で作られている。

大阪成蹊大学 マネジメント学部 准教授
福永 栄一 氏