教育の情報化 F07 9月23日 (木) 10:00〜11:30
【基調講演】
日本の教育の情報化の行方
〜デジタル教科書・デジタル教材など、
これからの教育環境について〜
講演内容:
教育の情報化が急速に動き始めた。
政権交代後、政府が力を入れ始め、2020年に一人一台の情報端末とデジタル教科書が使える環境を実現することを目標に据えた。
同時に、新種のタブレットPCや電子書籍リーダーが登場してきた。
この二つが機運を高めている。

そこで2010年7月、教育のデジタル化を推進する民間母体「デジタル教科書教材協議会」が発足。活動を開始した。
教育の情報化。世界中とつながる。映像・音声も駆使して知識を得て、考え、創作し、表現できる。論理力や思考力を養う。詰め込み・暗記型の教育から、思考や創造、表現を重視する学習へと教育の中味にも変化をもたらすのではないか。

しかし、日本は動きが遅かった。アメリカ、イギリス、ポルトガル、韓国、シンガポール等の後塵を拝している。動きを早めなければならない。学校現場は対応できるのか等の課題も多い。協議会としては、研究開発や実証実験などを通じ課題を解決しながら、世界一の教育環境を築いていきたいと考えている。

慶應義塾大学 メディアデザイン研究科 教授
中村 伊知哉 氏