学校の環境づくり T03 9月22日 (水) 10:00〜12:00
教育施設や教育活動、そして地域連携と木材活用の未来
講演内容:
国産材活用への取り組み
公共建築物木材利用促進法が本年5月に成立しました。法に基づく基本方針により、国は、低層の建築物については、今後、原則木造で整備することとなり、また、低層・高層にかかわらず、木材を利用した内装の推進や、机・棚等の備品についても、可能な限り、木材製品の利用が図られることとなります。
地方公共団体も、国の基本方針に即した方針の策定が期待され、民間事業体が整備する公共施設においても、同様の取り組みの推進が望まれます。
本法律の今後の動きを中心に、教育施設や教育活動、そして地域連携と木材の活用の未来について、お話しさせていただきます。

林野庁 林政部 木材利用課 総括課長補佐
香月 英伸 氏

東京おもちゃ美術館と木育推進
日本人は木を利用するだけではなく、「木の文化」を育ててきた。しかし現代は、自然の中で遊ぶ機会が減少し、石油製品が生活の中で著しく増加している。こうした生活環境の変化は、産業構造の変化や少子高齢化、核家族化など社会環境の変化と密接に関連している。
こうした中で、08年に開設した東京おもちゃ美術館の「おもちゃの地産地消」運動や「ウッドスタート」計画、そして、今年度から受託した林野庁の補助事業である「木育推進」に言及しつつ、ロングライフで捉える「生涯木育」を考察していきたい。

芸術教育研究所 所長
東京おもちゃ美術館 館長
多田 千尋 氏

岡山県西粟倉村の森林再生
人口1600人の岡山県西粟倉村では「百年の森林構想」を掲げ、森づくりを中心にした地域再生に取り組んでいます。西粟倉村がどのようにして間伐面積と素材生産量を短期間で5倍以上に拡大し、雇用の維持・拡大を進めてきたのか。今後どのようにして木材の新たな需要を開拓しようとしているのかをご紹介します。

株式会社西粟倉・森の学校 代表取締役
牧 大介 氏