大学教育改革 O16 9月16日 (木) 10:00〜12:00
大学におけるメディア活用による授業改善
〜学びの質の向上を目指す先進事例より〜
講演内容:
模擬授業や模擬医療面接など実習型授業へのPF-NOTEの活用
授業用リモコン「クリッカー」と、授業収録を統合したシステム「PF-NOTE」を活用した実習型授業での取り組みを紹介します。具体的には、(1)教員を目指す学生のための授業力育成(2)医師を目指す学生のための医療面接実習(3)PF-NOTEの未来:スタンフォード大学との共同研究、の3点を主なトピックとして、事例を挟みつつ紹介します。情報機器を活用する授業では、機器の機能に注目が集まりがちです。しかしながら、学生の学びの質を向上させるためには、機器をただ使うよりも、ある原則に従って使うほうが良いと考えます。この講演では、その原則を示すとともに、PF-NOTEを活用した授業への原則の応用例をお話しします。

東北大学大学院 准教授
中島 平 氏

「看護職キャリアシステム構築プラン」の取り組みから
京都府立医科大学附属病院は、文部科学省「看護職キャリアシステム構築プラン」に採択された。この事業は、平成21年度に文部科学省における大学教育改革の支援事業では初めて看護職を対象にした事業である。当院の「循環型教育システムによる看護師育成プラン」は、附属病院看護部と看護学科が連携を深め、外部有識者の参画により、卒業前から新人、教育指導者まで能力向上の道筋を示す教育プログラムの開発、また、生涯にわたるキャリアパス支援の体制作りを行うことにより、看護職の人づくりに寄与し、もって医療の質の向上を図る。本報告では、事業の概要や教育プログラムの開発過程について紹介したい。

京都府立医科大学 看護実践キャリア
開発センター 専任看護師
小寺 直美 氏

ケイタイを活用した出欠確認システムから授業アンケート、双方向授業への展開(関西地区FD連絡協議会 FDメディア研究SG)
ケータイでの出席登録、大教室の出欠確認が瞬時に終了、代返ができないなど、2005年に話題になったシステムが今、授業評価でも注目されている。リアルタイムなアンケート集計、高い回収率、低コストを実現している。加えて、授業中の小テスや電子ミニッツペーパなど、進化するケータイシステムをご紹介します。

大阪成蹊大学 現代経営情報学部 准教授
福永 栄一 氏