教育の情報化 O27 9月16日 (木) 16:00〜18:00
校務の情報化を考える
〜教員1人1台環境でのPC利活用〜
講演内容:
教員1人1台全国展開後の校務情報化と教育の指摘改善
スクールニューディール政策により2010年3月末に教員1人1台の校務用端末の支給が全国的に進められた。その結果,端末はあるが校務用ソフトはオフィスソフトだけという状況が広範に見られる。そこで,校務専用ソフトの導入と,教員間や学校・教育委員会間の連携,指導要録等各種帳票の原本完全電子化と電子決済,自治体や学校種を越えたデータ連携等の課題が山積しており,その解決を図るために政府・各種団体が具体的に作業を進めている。本講演では,その最新状況と新しい校務情報化のビジョンについて述べる。

鳴門教育大学大学院 准教授
藤村 裕一 氏

校務情報化の実現に向けた取組〜校務支援システム導入事例〜
本市では、校務の情報化進めるにあたり、校務支援システムを導入しました。在籍管理、成績管理、保健管理、グループウェア等のシステムを効率的に運用することで、学校が大きく変容すると考えたからです。
校務支援システム導入過程における問題点や校務の情報化を進める上での留意点を参加される方々と共有したいと考えています。

印西市教育センター 指導主事
松本 博幸 氏

校務の情報化を成功させるためのポイント
校務の情報化は,単に一人1台のコンピュータや校務システム,グループウェア等を導入するだけでは,十分に効果を上げることはできません。校務の情報化の目的を学校の全員が理解して使っていくことが重要です。例えばコンピュータによる通知表作成などは,その導入目的を校内で共通理解をしてから使っていくのと,そうでないのとでは,運用のスムーズさや効果に差が表れてきます。
また,1つの校務だけではなく,いくつかの関連した校務を統合的に扱うシステムを考えておくことが大切です。最初からすべての校務をICT化できなくても,徐々に統合していくことができるようにしておくことがポイントになってきます。そして,情報セキュリティ対策をどのように行うのか。最初の段階から考えておくことが大切です。

三木市立教育センター 所長
梶本 佳照 氏