大学教育改革 O25 9月16日 (木) 16:00〜18:00
大学における新しい授業の形
講演内容:
プロジェクト学習とポートフォリオ
〜PBLにおける評価の視点と方法についての問題提起〜

PBLの目的は、学生自身が課題探求のために必要な技術と方法を身につけることにある。それをプロジェクト・リテラシーと名付けている。そうしたリテラシーを磨くには、PBLとしての教育方法の理論と実践・評価を一体として整備し、プロジェクト活動を多面的・多層的に評価する視点と方法を探る必要がある。そのためにデジタルポートフォリオや授業のビデオ撮影、学生成績会議による相互評価、専門家による他者評価、三点評価法、コメント活用法等を試みている。これらを紹介しながら、ポートフォリオの活用法等について具体的な事例を配布し、いかに評価に生かせるか検討し、コメント付けの留意点や教員のポジション取りについても考えたい。

同志社大学文学部 教授
PBL推進支援センター長
山田 和人 氏

多人数授業で学生が主体的に参加できる自律的学習とその効果
「多人数授業で学生が主体的に参加できる協調自律学習の実現」を目指して、2000年以来、最多276人の多人数授業で実践してきた事例とその設計法を紹介し、この種の授業が雇用可能性を維持するための生涯学習社会に連続することの意義を説明します。
カリキュラムの特色や学習環境など大学教員に参考になるとともに、学力低下と学士力の育成に苦悩している多くの大学の経営にとっても参考になればと考えます。

特定非営利活動法人学習開発研究所 代表
京都教育大学 名誉教授
西之園 晴夫 氏