教育の情報化 T24 9月23日 (木) 13:00〜15:00
地域発のICT利活用
〜電子黒板 授業実践家に学ぶ〜
講演内容:
やまなしICT利活用研究会
【コーディネータ】
甲斐市立竜王東小学校 教頭
奥山 賢一 氏

文科省「電子黒板を活用した教育に関する調査研究」の成果報告
双葉東小学校は,文部科学省の学校ICT環境整備の一環である平成21年度「電子黒板を活用した教育に関する調査研究事業」の指定校です。本事業は,電子黒板を最大限,教育活用するために文部科学省が設置する調査・企画委員会の助言を参考にしながら各学年及び各教科に応じた授業モデルを検討するもので,電子黒板の特長を生かした学校での教育活用に関する調査研究を行うとともに,子どもの思考力・表現力を高めるために学校における電子黒板の普及・活用の促進を図ることを目的としています。本校では,すべての教室に電子黒板(プラズマ電子情報ボード)が導入され,「わかる授業」を効率よく実現しようと授業実践に取り組み,その効果について研究を進めています。

甲斐市立双葉東小学校 教諭
久保田 勲 氏

文科省「電子黒板を活用した教育に関する調査研究」での授業実践報告
双葉東小学校で行っている文部科学省の学校ICT環境整備の一環である平成21年度「電子黒板を活用した教育に関する調査研究事業」の研究で行った授業実践を報告します。電子黒板を効果的に教育現場で活用するために,授業の中でどのように使用したのか,また,教科に応じてどのような使い方があるのかといった授業モデルを報告します。

甲斐市立双葉東小学校 教諭
増坪 広夫 氏

文章理解に資するデジタル教材の利用
文字言語や音声言語を中心に行われている国語科授業において,デジタル教材を導入することにより,どのような指導が可能になるのか。実践から得た知見について報告したいと思います。

甲府市立大国小学校 教諭
石川 等 氏

地域の状況とやまなしICT利活用研究会の活動
7月発表の情報化実態調査で,電子黒板導入が小学校で6割,中学校で5割を超えました。情報化対応の授業づくりは,機器整備とともにその活用になるソフト面での支援も必要です。今回は,地域での普及の様子と,やまなしICT利活用研究会がバランスよくそして産官学が連携して学びあっている状況などについてお伝えします。

山梨県教育委員会富士・東部教育事務所 指導主事
降矢 俊彦 氏

「電子黒板」という言葉の呪縛からの解放
「各校1台しか導入されない電子黒板をどう活用すればいいのか」という話をよく聞きます。電子黒板を特別な教具と捉えてしまうとそのような危惧も生まれるのでしょうが、単なるマルチメディアを提示する教具のひとつと考えるとそのような心配は必要なくなります。電子黒板は1台しか導入されなくても、大画面のデジタルテレビは多くの教室に導入されたようです。教材を「大きく提示する」ことによる情報の焦点化・共有化も目的とした活用においては、デジタルテレビと電子黒板に大きな差異は生じません。そのことを今回の発表で明らかにしていきたいと思います。

足利市立山前小学校 教諭
金井 信夫 氏