新しい学校環境づくり T14 6月4日 (木) 13:00〜15:00
新たな学校環境づくりの取り組み1
講演内容:
これからの学校計画の課題と実践
これからの学校計画を考えていく上で重要なのは、新しい教育システムや教育方法への対応、教育・運営の情報化や情報機器の効果的な活用、教育の国際化への対応、生活・交流の場として見た学校の居心地や快適性の追求、学校開放や公共施設との複合化など地域コミュニティとの効果的な連携、自然素材やエネルギーの活用など人や環境にやさしいエコ・スクール、学校の安全性や防犯性の向上、学校施設を効率的に運営するためのマネジメントなどがあげられる。
本講演では、自身の計画事例や国内外の先進的事例などの具体的な事例を題材にしながら、これからの学校計画のあり方を総合的に考えていきたい。

千葉大学大学院 工学研究科 准教授
柳澤 要 氏

生態系としての学習環境のデザイン
学習は一人では達成されない。学習者をめぐる人、もの、ことの関係、言い換えれば学習の生態系によって成立している。この観点から、たった一人、たった一つの学習行為を分析・検討し、そこで何が達成されているのか、学習を成立させている社会関係や要因は何かなど考える。その上で、学習のプロセスや学習環境のデザインはどうあるべきかを考える。事例として、宮崎県日向市の杉を使った学習、東京都の木の家をつくる学習を検討する。

国立教育政策研究所教育課程センター 教育課程調査官
文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官
奥村 高明 氏

社会、地域、企業と繋がる新しい環境の出現へ
工業社会や経済主義は、地域や社会を変貌させてしまった。教育でさえ例外ではない。一方で高度な情報社会は立場や地域を越え、様々なネッ トワークを形成してきた。これからの未来に向けて、枠組みを超えて新しい教育環境がどのように形成出来るかの可能性を事例を交えながら探りたいと思う。

(株)内田洋行