新しい学校環境づくり O03 6月17日 (水) 16:00〜18:00
新しい学校環境づくりの先進事例
講演内容:
目黒中央中学校における教科センター方式の新しい学校づくり
東京都目黒区における3校統合中学校の整備事業に、設計者として約3年間携わりました。
目黒中央中学校では、15クラス約500名の規模で教科センター方式を展開しています。
生活指導が容易で生徒が落ち着く環境、ICT機器が常備された教科教室と学習エリア、フリーアドレス式の校務センターと教科教員コーナーのしつらえ、安全管理のし易い施設計画、近隣コミュニティに対する配慮など、様々な要望や課題をどう校舎設計に反映させたか、その過程と取組みを紹介させて頂きます。また外断熱や太陽エネルギーを利用した換気システムや床暖房など、これからの教育施設整備に欠かせないエコロジカルな手法も説明いたします。

株式会社千代田設計 設計室 室長
小室 芳伸 氏


日々の学びを通して、逞しく育つ子どもたち
関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の窓口、奈良市中登美ヶ丘の地に、昨年4月に産声を上げた奈良学園小学校は、学校法人奈良学園の建学の精神「自ら生きて・活きる」を礎とし、「和の精神」と今日までの教育実績を大切にし、「逞しく生きる力」を育み、「科学的に物事を見る力」を身につけることを教育活動の目標とする、幼稚園3年+小中高12年一貫教育システムを実践する学校です。
児童は、(3年間の幼稚園教育で培った大切なものを基礎にしながら、)12年間を、小学校1年生〜4年生のプライマリー、小学校5年生〜中学校2年生のミドル、そして、中学校3年生〜高等学校3年生のユースの、「4・4・4」の教育課程の中で成長していきます。わが国で初めての試みともいえる、幼稚園児から高校生が棟続きの同じ建物内で学び合い、交流し合う学園で学ぶ、奈良学園小学校の児童たちの一年間を報告させていただきます。

奈良学園小学校 校長
福永 吉延 氏


聖徳太子の仏教精神に基づく新しい学校づくり
学校法人四天王寺学園は、建学の祖である聖徳太子が創建された四箇院の制の敬田院の教育事業を継承し、大正11年に天王寺高等女学校を発足させ、以来、中学校、高等学校、短期大学、大学、大学院を設立し、中等教育ならびに高等教育機関として人間教育を行ってきましたが、このたび、小学校を設立し、人間の人格形成に大きく影響を及ぼす初等教育に新たに取り組んでいます。このセミナーでは、四天王寺学園小学校がどのような理念に基づいて設立されたのかを中心に、「モジュールタイム」「ともいきタイム」など聖徳太子の仏教精神に基づく特色あるカリキュラム、校舎の特徴や施設・設備面での工夫等につきまして、お話させていただきます。

四天王寺学園小学校 校長
林 勲 氏