大学改革 T03 6月5日 (木) 16:00〜18:00
【特別企画】
学生のための大学改革
講演内容:
現在、大学の今後の方向性が問われている時代です。
それぞれの大学で、それぞれの改革がなされようとしていますが、今、本当に必要なものは、はたして何でしょうか。
今回は、学長、副学長という経営者の方に集まっていただき、「学生のための大学改革」という視点で語っていただきます。そのうえで、お集まりの方も含め、様々な議論を深めたいと考えます。

【コーディネーター】
東京未来大学 学長
坂元 昂 氏


大学教育の構造改革
日本の高等教育政策の焦点は、産業界のエリート育成要求に応えることに置かれていて、大学がユニバーサル化していることに対する対応は不十分です。大学のユニバーサル化を直視することなしには、日本の大学問題は解けないと考えます。ユニバーサル化の現実を直視して、大学教育を、まさに「大学」らしく実現するにはどうすればよいか、処方箋を書くことが求められます。その内容は、当然にもカリキュラムと教授法に関わりますが、最も困難な問題は、教育者としての大学教員の問題です。今年度から、いわゆるFaculty Development が大学設置基準で義務化されましたが、それをどう受け止めるか考えなければなりません。

国際基督教大学 前学長
絹川 正吉 氏


地域づくりの大学経営
いまから5年前を考えてみると、高等教育界には「大学は運営組織体である」とは公言できても、「大学は経営組織体である」とは言い難い雰囲気があった。つい最近までは、大学はもっぱら「官」を向いた「運営」であったが、今後は「産」との交流、そしてその延長線上には「地域」との連携が「経営」のテーマとなる。そのためには、「地域づくりの大学経営」の考え方とこのような「経営力」を担う教職員人材の確保と育成が大学にとっての最優先課題の一つであると判断する。トップマネジメントの視点から、新しい大学経営のコンセプトとそれを担う人材像について提案を行う。

名城大学 副学長
池田 輝政 氏