新しい学校環境づくり O18 6月18日 (水) 13:00〜15:00
新しい学校環境と学校運営
講演内容:
「21世紀の学校モデルは、コミュニティスクール」 ―英米のコミュニティスクールと日本の学校運営協議会制度―
世界最初のコミュニティスクール構想は、1920年代に英国ケンブリッジ州教育長ヘンリー・モリスによって提案され、1930年に最初の近代的コミュニティスクールが世界的に著名な建築家ワルターグロピウス等により実現した。時代も異なるが、当時の英国の状況は大都市の繁栄と地方の疲弊、価値観の一元化等今日の日本との共通性がある。モリスは、地方の良さを見直し、地方独自の「教育によるまちづくりによる地方再生」を意図し、それが構想の始まりである。日本も04年に法改正され、地域が一定の権限を持って運営参加する学校運営協議会制度の学校(通称コミュニティスクール)が始まり、既に全国で200校を超える。現在までの約80年間の英米日の学校の変化と現在の進行の状況を踏まえ、「21世紀に求められる学校は、コミュニティスクール」を提唱したい。

東京電機大学未来科学部建築学科 特別専任教授
渡邉 昭彦 氏


低炭素社会時代の学校建築−環境による教育
地球温暖化、人口減少、高齢化などの2050年問題はこれからの学校建築にとっても重要な課題である。子どもたちの感性を磨き、体験を重んじた教育は学校建築という環境による教育力によるところが大きい。学校エコ改修による新しい学校づくり、木材を多用した学校、学校の持つべき環境基本性能などを実例をもとに紹介する。

(株)中村勉総合計画事務所 所長
ものつくり大学名誉教授
日本建築家協会環境行動委員長
東京建築士会副会長
日本建築学会低炭素社会特別委員会総括研究員
中村 勉 氏