語学教育 O16 6月19日 (木) 13:00〜15:00
科学的研究成果に基づいた新しい英語教育への取組み
〜国際電気通信基礎技術研究所の研究成果から〜

立命館小学校メソッド−産学連携による社会総がかりの教育の創造
講演内容:
立命館小学校メソッド−産学連携による社会総がかりの教育の創造
2006年度に開校した立命館小学校では、立命館学園の建学の精神である「自由と清新」のもと、従来の教育手法にとらわれず、児童の力を伸ばすものかどうかという観点から、積極的に企業や研究機関といった学校外の教育資源との連携を進め、新しい教育手法である「立命館小学校メソッド」を開発している。本講演では、「立命館小学校メソッド」の概要を紹介するとともに、校内に導入した児童用タブレット型PCを用いた実践の中から、授業での実践、ならびに放課後に展開し80%以上の児童が参加している選択制課外講座「アフタースクール」の講座内容を紹介し、タブレット型PCの利点とともに、これからの産学連携の在り方について考察する。

立命館小学校 教頭
荒木 貴之 氏

英語学習環境をデザインする 〜認知情報処理研究と技術の応用〜
母語にない音韻の知覚・生成学習は困難を伴う場合があるが、成人でもICTを利用した訓練によって改善されることが明らかになってきたと同時に、学習において音声が重要な役割を果たすことも示唆されている。音韻の学習を中心とし、第二言語の学習に及ぼす諸要因について認知情報処理研究の結果を紹介する。また、これらの知見の学習教材への応用や、音声情報処理技術をとりいれた学習プログラムをデモを交えて紹介し、様々なメディアを利用した新しい時代にふさわしい英語学習環境のデザインについて考察する。

ATR Learning Technology(株)学習デザイン研究所所長
神戸大学 大学院 客員教授
山田 玲子 氏

英語運用能力向上におけるATR CALL学習プログラムの効果
〜SELHi研究を通して〜

本校は平成17年度〜平成19年度の3年間,文部科学省よりSuper English Language High School(SELHi)校として研究指定を受けた。研究の特徴は,英語運用能力向上を目的とした4技能統合型の指導に,Global Citizenとしての態度(知的好奇心・他者の尊重・多面的思考)育成の視点を加味したことである。研究の結果,「知的好奇心」という態度要因が英語運用能力向上に貢献することが示された。つまり,英語運用能力向上にはスキル面の指導に加え,生徒の内面的要因,すなわち『もっと学びたい』という気持ちを引き出すことが欠かせないのである。
本セミナーでは,態度要因の英語運用能力向上に及ぼす効果について報告するとともに,知的好奇心を持続させる教材としてのATR CALL学習プログラムの有効性について述べる。

奈良市立一条高等学校
田村 雅世 氏


大学英語教育にATRCALLを導入して −2つの実践例−
現在勤務している大学においてATRCALLを導入していますが、本セミナーでは実践例を2つご紹介します。ひとつはATRの実験的なソフトを使って学習者がモデル発音を聞いた後に発音すると聞かなかった場合とどう違うかを調べ、さらにローパス・フィルターを用いた場合の効果を測定している例について。もうひとつはATRCALLの英語学習ソフトを英語集中コースという英語を集中的に学習している学生の自習教材として導入している例についてです。

甲南大学 国際言語文化センター 准教授
伊庭 緑 氏