高校の情報化 T29 6月7日 (土) 15:40〜17:40
これからの情報科の可能性
〜6年目を迎える教科「情報」〜
講演内容:
【コメンテーター】
尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科 教授
小泉 力一 氏


法政大学中学高等学校の教科「情報」実践事例のご紹介
平成19年度、校舎移転に伴ない、校内情報環境の整備を行いました。様々な教科で3つのマルチメディア教室をフル活用しておりますが、今回は教科「情報」の課題の1つとして、携帯電話の写メールを利用しての、ポスター作りの実践事例をご紹介いたします。大学進学を目指し日々勉学に励む生徒が、自由な発想のもといろいろなアイデアを出しながら作品を完成させていく過程と、大学付属校ならではのユニークな評価基準のご紹介になります。

法政大学中学高等学校 情報科主任
石沢 直人 氏


表現スキル、思考スキルの獲得を目指す教科「情報」
教科“情報”と聞くと、「パソコンやインターネットのスキルを高めていくことが目標なのでは」と思う人が多いのですがそうではありません。
「パソコンを使って何を表現するのか、その表現というのはどのような考え方から成り立っているのか」ということに主眼を置くことを第一の目標にしています。
授業実践を中心にお話できればと思います。

田園調布雙葉中学高等学校
小林 潤一郎 氏


将来使える創造的思考力を育てる試み
日進月歩の技術革新に支えられたICTを背景とする教科「情報」では、将来生徒が出会うであろう革新的なICTや知識基盤社会に対して、適切な対応できる姿勢や考え方を養う必要があると考えられる。
ここでは、具体的な問題を想定した問題解決の考え方や方略を体験的に学ぶ機会として設けた個人プロジェクトの試みと、スマートフォンを素材とした最新技術の応用的実践力を養う試みを報告したい。いずれの試みも、現在の技術を応用し新たな知見や技術を創造する考え方や態度を身につけるともに、持続的な情報の学習の必要性を認識させること目指してはいるが、多くの困難もみられる。少数の事例にすぎないが、情報を共有することで授業設計の示唆が得られれば幸いである。

東京学芸大学附属高等学校 大泉校舎
後藤 貴裕 氏