サイエンス教育 T37 6月6日 (金) 10:00〜12:00
新しい理科教育
講演内容:
学習指導要領の改訂と先行実施
本年3月に学習指導要領の改訂が行われた。理科については、知識基盤社会における国際的な通用性という観点から、科学的な知識や概念の定着を図るとともに科学的な思考力・表現力の育成を図ることを重視した。そのため、「エネルギー」、「粒子」、「生命」、「地球」といった科学の基本的な見方や概念を柱として、小学校、中学校の内容の構造化を図った。本講演ではこれらの構造化の考え方について解説を行うとともに、小学校、中学校における新内容について具体的に考察する。また、来年度から先行実施というかたちで始まる移行措置について、その概要について解説を行う。

文部科学省初等中等教育局 視学官
国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部
教科課程調査官
日置 光久 氏

文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官
国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部
教科課程調査官
清原 洋一 氏


理科支援員の配置と理科授業の変容・北区の事例
19年度より、北区独自の方法によって小学校全38校に理科支援員が配置されている。今回は、手探りの状態から1年間実施し今年度も昨年度の課題を改善しながら継続している理科支援員配置制度の成果や課題について報告する。
 理科支援員制度のキーになるのはコーディネーターの機能である。北区では、従前より、お茶の水女子大との大学・学校間連携を推進していて、大学教員による理科支援員のコーディネートを始め、理科支援員の発掘や紹介等から次代の支援員養成の実践的研究まで、主体的に取り組んでいる。これら大学の協力体制にも触れて、学校側から見た理科支援員の配置について情報提供していきたい。

全国小学校理科研究協議会 会長
北区立滝野川小学校 校長
林 四郎 氏