高校・大学の語学 T15 6月7日 (木) 16:00〜18:00
語学学習におけるe-Learningの有効活用について
講演内容:
学生高評価のe-learning教材と英語活用デザイン
学習者が暗い過去(英語はつらい、英語は苦手)を払拭し、「おもしろい、使うと世界が広がる、できた、満足」といったキーワード(ARCSモデル)のe-learning教材と、それらと密接に関連した「使う場」のデザインをご紹介いただきます。
 教室の学び、学内での学び、国際交流舞台での学びすべてが一つのコンセプトによりデザインされていて、「学習者が変わる」ことこそデザインの評価だと考えられます。

日本福祉大学 教授
影戸 誠 氏


成蹊大学文学部におけるe-Learningを利用した英語教育
本学では、1997年よりVOD教材をランダムに閲覧できる システム,2002年には動画や音声を挿入した教材を学習し自動的に採点できるWBTシステム「もも吉」の運用を始めた。 「もも吉」の導入により,文学部の学生全員に統一的に同じ英語教材を学生のペースで学習させ,教員は学習履歴を詳細に管理することができるようになり,効率の良い学習環境をあたえられるようになった。教材は,外部委託を利用したり院生TAに依頼してあらかじめテキスト,音声,動画の問題集をサーバに準備しているが,教員は必要に応じて簡単に設定変更や問題修正をすることができるので大変便利である.WBTシステムは,反復練習が重要な語学の学習と親和性がよく,導入後学生の英語学習量が増加しTOEFLの得点も上昇した。WBTやCALLを利用した統一授業を実施する場合,どのようなことに配慮すべきか本学の実践を紹介したい.

成蹊大学 文学部 教授
田辺 春美 氏


専修大学におけるCALL実践例
2006年9月、生田キャンパスの4教室と神田キャンパスの1教室をCALL教室化した。以前は、従来型のLLだったが、「LL教室すべてのフルデジタル化」を目的とし、今回の導入に至った。導入システムの特徴としては、1教室ではあるが同時通訳を可能としたこと、ソフトレコーダー(従来のブースレコーダーをデジタル化したレコーダー)に表示される、ピッチと波形のカスタマイズ(より認識しやすいよう表示の拡大化を実現)をしたことが挙げられる。また,PC@LLを採択したことによる、学生が録音した音声を自宅学習する際のiPodやUSBメモリへのソフト付保存にもいち早く対応した。
本セミナーでは、専修大学ののCALL、e-Learningの取り組みを現状と今後を交えてご説明いただきます。

専修大学 文学部 教授
LL研究室長
三浦 弘 氏