学校教育の情報化 T20 6月9日 (土) 09:30〜11:30
【公開授業】
普通教室でのICTを活用した国語・算数
講演内容:
【国語】
4年生・国語
教材名:説明文『アップとルーズで伝える』(光村4下)


中学年の説明文指導では、段落相互の関係をとらえることで、書かれている内容を正しく読み取らせることを主眼とする。さらに、文章全体の中における段落の役割を理解させる。
このような「国語科のねらい」を達成し、児童に確かな読みの力をつけるために、ICTの活用が有効であると考える。
本教材を通し、以下の点についてICTの活用の有効性を提案する。
 @一斉学習において、テキスト全体を提示したものを共有することで、焦点化した話し合いができる。
 A文章構成や論の展開、児童の思考などを視覚的に提示したり表現したりすることで、理解を助けることができる。
 B本教材の特徴である写真を文章と対応させながら読むのに、児童の思考に合わせて両者を簡単に提示することができる。

筑波大学附属小学校
青山 由紀 氏



【算数】
2年生・算数
「いろいろな形」ー直線ー

 本時の授業は、直線の概念を子どもに理解させ、定規を使って実際に直線を描く練習をする中で出来上がってくる図形の美しさや面白さを味わわせることを目標としている。
 素材の提示には、スクールプレゼンター(内田洋行)を用いる。スクールプレゼンターの機能を活かして、フリーハンドで描く線と直線を対比をしたり、図形が段階的に仕上がっていく過程を確かめられるようにする。
 算数の授業におけるICT機器の活用は、主に問題解決学習における教材提示の手段として、あるいは知識・技能の定着や習熟を図ることを目的としたドリル学習的な扱いが多い。本時の授業では、直線を描く技能の定着場面における教材提示の手段としてICT機器を活用するあり方について考えてみたい。

筑波大学附属小学校
山本 良和 氏