教育の情報化 O17 6月21日 (木) 16:00〜18:00
高校におけるプロジェクト学習の様々な取り組み
講演内容:
生徒の主体性を活かすプレゼンテーション教育の取り組み
プレゼンテーションはやらせる・やらされるものではありません。
やらせっ放し、やりっ放しにせず、落とし前をつけさせる手だてが必要です。
大切なのは教師の満足度より生徒たちの満足度。
自ら考え課題を解決していく能力を育むのに最適なプロジェクト学習として実践することができます。
プロジェクトで身につけた力は、さまざまな場面で応用できます。

大阪市立扇町総合高等学校
池田 明 氏


グリッドコンピューティングを取り入れた情報処理教育
2004年から3年間にわたり、文科省主催の「IT人材育成プロジェクト」に取り組みました。
最終年度となった昨年度は、1年生全員が情報Bの分野を「グリッドコンピューティング」の概念を基盤におき、エクセルからC言語、そして、グリッドコンピューティングへとダイナミックな授業を展開することができました。このカリキュラムの根底には、第15期中央教育審議会第一次答申「生きる力」の習得が置かれています。そこには、「我々はこれからの子供たちに必要とするものは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資源や能力−以下省略−」と記載されています。
私たちは、高校教科「情報」をその能力を育成するための手段と位置づけることにより、そこに、一連の流れが生まれてきました。

関西学院 高等部
丹羽 時彦 氏


中高における国際交流のこれからの形を過去の事例から考える
ICT技術をどのように教育に活かすことができるかについて、インターネット黎明期より様々な視点から考えてきました。その中の一つが、今回のテーマである国際交流での利用であります。幸いも、勤務してきた2つの学校は国際交流に積極的であり、様々な経験を積むことができました。その経験をもとにして、継続性があり、生徒の様々な能力を開発できる国際交流のあり方を考えていきます。具体的に紹介する事例は、掲示板やWikiを使ったディベートプロジェクト、海外研修旅行の事前学習プロジェクト、海外の学校の生徒とのコラボレーションの事例としてワールドユースミーティングやRits Science fairなどであります。

立命館中学校・高等学校
上杉 兼司 氏