理科教育 N11 10月31日 (火) 15:50〜17:50
「科学技術・理科大好きプラン」
〜新しい理科教育について〜
講師:
国立教育政策研究所 教育課程研究センター
研究開発部 教育課程調査官
文部科学省 初等中等教育局 教育課程課
教科調査官
清原 洋一 氏

【理数大好きモデル地域事業】
静岡県 静岡県浜松市モデル地域
浜松市立東部中学校 教諭
仲村 篤志 氏

【SPP】
福井県立武生高等学校 教諭
齋藤 和秀 氏

【SSH】
岐阜県立恵那高等学校 教諭
西尾 学 氏
講演内容:
理科教育の最近の動向と新しい政策 および、理数大好きモデル地域事業、SPP、SSHからの実践事例の発表
我が国は、「科学技術創造立国」を目指しており、国民全体が科学技術に関心と理解を深めるとともに、次の世代を担う青少年が、科学技術に夢と希望を傾け、科学技術に対する志向を高めていくことが重要である。しかしながら、国際調査の結果などから様々な課題も明らかになっている。そうした課題を克服し、科学好き、理科好きな児童生徒を増やすため、現在、文部科学省で実施している「科学技術・理科大好きプラン」について、実践事例を交え紹介する。

国立教育政策研究所 教育課程研究センター 研究開発部 教育課程調査官
文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教科調査官
清原 洋一 氏


静岡県浜松市における「理数大好きモデル地域事業」の取り組み
静岡県浜松市における企業・大学・科学館・小中学校が連携して行っている理数を好きになるような実践の様子を紹介します。

【理数大好きモデル地域事業】
静岡県 静岡県浜松市モデル地域
浜松市立東部中学校 教諭
仲村 篤志 氏


高校生物教育における高大連携を深める取り組み
2004年から4年間SPP事業に採択され、高大連携による生物教育、特にバイオテクノロジー分野の指導を地元大学の講師陣との連携で進めている。この分野は、今回の学習指導要領の改訂により教科書で取り扱いが変更(追加)され、新たな指導法の開発が必要になった分野であり、また、ここ数年で医学・薬学・農学・理学(生物)だけでなくその境界領域がどんどん増えている分野で、高校生にも興味・関心の高い分野でもある。実際には、「高校での授業(事前指導)」→「大学講師による講義・実習」→「高校での授業(復習・フォロー)」の流れで、出前講義などのように一方的に内容を任せる形式でなく、高校側の指導計画の中での連携講座の実施に努めている。

【SPP】
福井県立武生高等学校 教諭
齋藤 和秀 氏


関心・意欲を醸成する科学教育を探る〜都市周辺SSH校の実践〜
大学や研究施設の集まる大都市圏の周辺に位置し、地理的にハンディのある本校で、先端科学を学ぶためのカリキュラム研究を行った。各事業について分析・改善をしながら、SSH校ならではの取り組みだけでなく、SSH校でなくてもできる内容を考えている。本校理数科の中には文科系の大学へ進む生徒も含まれているが、本校SSHのもう一つの特徴は、「文科系の生徒にこそ先端科学を・・・」というコンセプトで、理数科の生徒全員を対象とした事業を組み立てていることである。
SSHに申請しようか考えている学校、理科教育を改革しようとしている学校の方は特に参考にしてください。

【SSH】
岐阜県立恵那高等学校 教諭
西尾 学 氏