変わる理科教育 O25 6月8日 (木) 10:00〜12:00
「科学技術・理科大好きプラン」
〜新しい理数教育について〜
講師:
国立教育政策研究所 教育課程研究センター
研究開発部 教育課程調査官
文部科学省 初等中等教育局
教育課程課 教科調査官
清原 洋一 氏

理数大好きモデル地域事業
熊本市立京陵中学校 校長
福井 俊介 氏

SPP
広島県立忠海高等学校 教諭
森廣 誠司 氏

SSH
京都市立堀川高等学校 教諭
藤岡 健史 氏
講演内容:
「科学技術・理科大好きプラン」〜新しい理数教育について〜
 我が国は、「科学技術創造立国」を目指しており、国民全体が科学技術に関心と理解を深めるとともに、次の世代を担う青少年が、科学技術に夢と希望を傾け、科学技術に対する志向を高めていくことが重要である。しかしながら、国際調査の結果などから様々な課題も明らかになっている。そうした課題を克服し、科学好き、理科好きな児童生徒を増やすため、現在、文部科学省で実施している「科学技術・理科大好きプラン」について、実践事例を交え紹介する。

国立教育政策研究所 教育課程研究センター
研究開発部 教育課程調査官
文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教科調査官
清原 洋一 氏

【理数大好きモデル地域事業】
熊本市における理数大好きモデル地域事業の紹介
平成17年度から三年間、(独)科学技術振興機構から指定を受け、「理数大好きモデル地域事業」が全国で展開されている。熊本市サブ地域では、小中学校16校がこの事業に取り組んでいる。
地域の教育資源と連携を図り、理科部会と数学部会は実績を積み上げてきた。
今回は、実践例が少ない算数・数学部会の取り組みを紹介する。

熊本市立京陵中学校 校長
福井 俊介 氏

【SPP】
『科学するこころと豊かな創造力を』のテーマのもとそれらの育成をめざして
 理科・数学の系統的・発展的な学習を通して『科学するこころと豊かな創造力を』育成することを本校の普通科理数科学コースの柱として,本校の有利な地理的条件を活用しながら様々な取り組みを行ってきた。具体として広島大学の研究施設や研究者と連携をとりながら実施する,本校独自の設定科目である「せとうち科学」と「生命科学T」・「生命科学U」がある。「せとうち科学」は瀬戸内海の自然を教材として「環境」に,「生命科学T・U」は「生命」にそれぞれスポットをあてた科目である。そして,これら3つの科目では,平成14年からはじまったSPP事業を効果的にかつ有効に活用している。

広島県立忠海高等学校 教諭
森廣 誠司 氏

【SSH】
専門科目『探究基礎』とSSH〜学校全体での取組とするために〜
京都市立堀川高等学校は2002年よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている。本校専門科目「探究基礎」では少人数ゼミを開設し、大学の専門研究につながる「探究する力」の育成を目指した授業を行っている。
本発表では、本校の考える「探究する力」を育成するためのカリキュラムを概説するとともに、SSHとの関連、及びこれらを学校全体での取組とするために遂行している様々な工夫について述べる。

京都市立堀川高等学校 教諭
藤岡 健史 氏