教育環境改善のための施設整備 T66-B3 5月30日 (金) 13:30〜14:30
家具什器による室内化学物質汚染の現状と今後の展望
講師:
東北文化学園大学 教授
野 淳夫氏
プロフィール:
昭和32年福島県生まれ、日本大学大学院卒業。現在は、東北文化学園大学教授であると共に国立保健医療学院客員研究員で4省庁合同の委員会『室内空気対策研究会』試験評価法WGの主査。また、国土交通省研究委員会『シックハウス総プロ』設計施工部会主査で日本建築学会室内空気質WG幹事。
講演内容:
近年、室内の建材、家具、塗料、開放型燃焼器具等から発生する揮発性有機化合物(VOC)やホルムアルデヒド(HCHO)により引き起こされる刺激感や健康被害が大きな社会問題となっており、その実態把握と汚染低減対策の確立が急務となっている。この問題はSBS(Sick building Syndrome)と定義されているが、住宅ではシックハウス、学校ではシックスクールなどと呼ばれている。本講演では、家具や什器などから発生する化学物質の種類と発生量に関わる最新の研究成果を解説するものである。また、この問題に関する国内の動向が示され、化学物質発生源を有する室内における濃度予測の手法や予測精度や最新の汚染防止対策技術についてお話しいただきます。