新学習指導要領と環境教育ー環境をどうはかる?−
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講師:
兵庫教育大学 学校教育学部自然系教育講座 化学教室 教授 尾關 徹氏
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プロフィール:
1976年3月 大阪大学理学部 高分子学科卒業 1981年3月 大阪大学 理学研究科 後期課程 無機及び物理化学 単位取得満期退学 1982年9月 理学博士(大阪大学) 兵庫教育大学 助手、カナダ、ウォタルー大学 客員助教授、兵庫教育大学助教授を経て現職。専門分野は、科学(電気分析化学)「界面と溶液の物理化学,環境分析化学」。主な所属学会は、日本科学会 アメリカ化学会 日本分析化学会 電気化学会 大気環境学会。主な著書に「はかってなんぼ 分析化学入門」河合潤、樋上照男、編,丸善(2000)がある。
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講演内容:
新学習指導要領に基づき、平成14年から本格的に施行される総合学習の時間において、環境教育は大きな柱になっている。環境教育では、理科を基礎(道具)として、人間と自然及び社会の関わりについて教える。環境中で水は循環し、私たちにとって、水はもっとも身近な物質である。しかし、その水は、他の化学物質には見られない特異的な性質を持っている。そこで、水の性質を知り、環境中の水の循環を調べることによって、多くの総合的な学習が可能である。新学習指導要領では、簡易pHメータやパックテストなど、新しい「はかる」道具が導入されている。しかし、それらをどう選び、どう使うかによって、環境教育や総合学習の成果はおおいに異なる。そこで、この講演では、降水、河川水、水道水、飲料水等の環境水を対象に、環境を「はかる」ための簡易な「はかりかた」について、特にpH、電導度、COD、硬度、塩化物イオン濃度、残留塩素を中心に、環境水の分類の仕方と「はかりかた」についてご紹介いただきます。
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関連サイト:
http://www.hyogo-u.ac.jp/
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