教育の情報化 F02 6月2日 (木) 13:00〜14:30
【基調講演】
デジタル教科書革命
講演内容:
文部科学省「教育の情報化ビジョン」は、2020年に向けて、1人1台の情報端末とデジタル教科書が使える環境を実現する方策をとりまとめている。文部科学省・総務省ともに予算措置を講じ、学校現場での実証実験も進めている。これに対し、民間団体である「デジタル教科書教材協議会」のビジョンでは、動きを大きく加速し、2015年には1人1台環境を整えるべく提言している。
教育の情報化。世界中とつながる。映像・音声も駆使して知識を得て、考え、創作し、表現できる。論理力や思考力を養う。詰め込み・暗記型の教育から、思考や創造、表現を重視する学習へと教育の中味にも変化をもたらすのではないか。
しかし、日本は動きが遅い。震災の影響もあり、先行きも見通しにくい。日本はこのタイミングでぐっと力を込める必要がある。協議会としては、研究開発や実証実験などを通じ課題を解決しながら、世界一の教育環境を築いていきたいと考えている。

慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
中村 伊知哉 氏