就業力 T17 6月3日 (金) 10:00〜12:00
大学に求められる「就業力」
講演内容:
大学教育における就業力
就職環境の悪化に伴い、キャリア教育に注目が集まっている。しかし、キャリア教育の目的は、卒業時に「就職」させることではない。若者の50%が大学に進学し、さらに就職しても3年以内に30%が離職するするという不安定な労働市場に日本の半分の若者を送り出す我が国の大学に求められているキャリア教育とは何か?
今必要なキャリア教育は、多様な職業・職種・勤務先から人々の生涯が構成される「ポートフォリオ社会」で、自立した社会人・職業人として大学生が自らの人生を切り開いていくことができる「持続的就業力Sustainable Employability」の育成を目指したものでなければならない。
そのために4年間の学士課程を通じて汎用的技能やキャリアデザイン力を組織的に育成しなければならない。
今回のセッションでは、持続的就業力の育成に求められる大学教育の在り方について、国際的な取組も紹介しながら、就業力の育成手法や評価(アセスメント)の方法などについて報告する。

神戸大学 大学教育推進機構 及び 大学院国際協力研究科 教授
川嶋 太津夫 氏

産業界が期待する就業力の考察
文部科学省の平成22年度公募事業「就業力育成支援事業」において、180校が採択されました。文部科学省の施策で期待する「就業力」に対して、産業界が望んでいる「就業力」とはなにかを明らかにし、それぞれが取組むべき育成施策および評価について考察いただきます。
また、経済産業省が2006年に提唱している「社会人基礎力」について、「就業力」との共通点に注目して、どのように育成し、評価するのかについても考察いただきます。

就業力育成支援コンソーシアム 会長
宇野 和彦 氏