学校の環境づくり O22 6月16日 (木) 13:00〜15:00
地域産材を使う新しい学校づくり
講演内容:
学校の木造化が創り出す多様な「カタチ」と「カカワリ」
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」をはじめとして、学校施設の木造化の要請が高まっています。木造化は、林業の活性化にとどまらずに、学校空間の画一化や平滑化を乗り越え、豊かで変化のある「カタチ(空間)」を創造する潜在力を有しています。また、学校づくりの過程や完成後にわたって空間とアクティビティ、あるいは、学校と地域との間での多様な「カカワリ(関係性)」を生み出すことが期待されます。木造の特質を活かした空間デザインの有用性、さらには、学校に対する地域の関心や支援が高まり、学校活動が活発化する状況など、木造化による新たな学校づくりの可能性と方向性を紹介したいと思います。

大阪市立大学 大学院工学研究科都市系専攻 建築計画・教授
横山 俊祐 氏

無垢の木へのこだわり
何故「木」にこだわるのか、特に「無垢の木」にこだわるのか。
建築業を営む家に育ち、東京・鳥取・島根での設計経験をもつ私が智頭杉との出会いも含め、下記の建築設計を進めながら感じたことを述べたいと思います。
01.『自邸』 モノ造りについて根本的な影響を受けた自力建設による自邸について。
02.『岸本町保健福祉センター』初めて大断面集成材、トリプルガラス内蔵の高性能木製サッシを使用した例。
03.『名和小学校』コンクリートの中で積極的に木質内装化に取組んだ耐火建築物の例。
04.『三刀屋中学校』地元雲南市の杉材を学校間仕切、天井、家具等内装材に使用した準耐火建築物の例。 
05.『東出雲中学校 屋内運動場』大規模空間における、木質集成材を使用した例。

(株)小草建築設計事務所 プロジェクト推進室長
前田 淳 氏