教育の情報化 T17 9月23日 (木) 10:00〜12:00
【公開授業】
普通教室でのICTを活用した小学校算数・理科授業
講演内容:
算数 4年生「碁石の数」
規則的に並んでいる碁石の数を求める問題は、算数の授業で扱われることが多い。子どもの様々な見方を引き出すことができる問題である。
このような問題場面の提示は、パソコンを用いると効果的に行える。
なぜなら、同じものを何度でも提示することができるし、瞬時に表示したり消したりすることも容易にできるからである。
さらに、必要に応じて碁石の色を変えたり、移動させたりすることも簡単で、それらを保存したり、印刷したりすることも可能にする。(使用ソフト:スクールプレゼンター(内田洋行))
これらの機能を生かすことによって、「碁石の数を求める」問題に、これまでとは違う扱い方も見出せるのではないだろうか。その可能性について探ってみたい。

筑波大学附属小学校
夏坂 哲志 氏

理科 6年生「大地のつくり」
本時の授業は、これまでの観察を生かして、土地の構成物の成り立ちを推論し、土地が時間的にも空間的にも壮大なスケールで変化していることを実感できるようにする。
まず、サンプルの土がどのような経過でできたのか推論する。手触りや色など、自分の諸感覚を生かした観察を通して予想する。そして、洗い出しをして顕微鏡で観察した後、その結果をもとにして再度成り立ちを考えてみる。デジタル映像を使い、大画面に投影し、子どもたちが何を根拠に考えているのか明確にできるようにしていく。また、土地のつくりは、時間的にも空間的に壮大であり、部屋の中で観察できることは限られてくる。DVDを使い、自分たちの考えと、実際の土地の成り立ちを比較し、自分たちの考えの確かさを確認できるようにする。

筑波大学附属小学校
鷲見 辰美 氏