大学改革 O02 6月19日 (木) 13:00〜15:00
新しい大学戦略
講演内容:
新しい大学戦略 〜国公私立を越えた大学連携と改革を支える大学経営のあり方〜
―国私連合教職大学院の創設―
中教審答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」では学校教員の力量の抜本的な向上を目指して、3つの方針が打ち出された。このうち教職大学院は実践的指導力に富むより高度な教員養成制度で、専門職大学院の1つとして設定されたものである。将来の教員養成のあり方を示すものとして、教職課程を持つ多くの大学にとっても多大な影響を持つものである。京都では教職大学院の設置について、京都教育大学単独でなく、いくつかの私立大学、教育委員会を巻き込んだ長い協議の末、現行の制度の中で出来る連合方式を生み出し、本年4月の開設に至った。国立と私立大学の連携、大学経営の採算性の問題、将来にわたって継続できる運営体制、優れた入学生の確保、等々、設置にいたる課程のさまざまな問題を振り返ってみたい。

京都教育大学 副学長
武蔵野 實 氏

「教育改革と職員の資質向上」教育付加価値日本一を目指して
金沢工業大学は、平成7年より教育改革を開始し今年で13年目を迎えます。その間様々な取り組みを行ってきましたが、振り返ってみますと教育改革を継続してこられた要因は「目標の共有」「教育のシステム化」「外部評価の活用」「事務職員の企画力」が重要なポイントであったと思います。そして具体的な取り組みでは、教員と職員が自らの役割分担を認識して、対等の立場で共に議論し実践していくことが大切であり、職員の資質向上は教育改革を推進する上で不可欠な要素であると言えます。職員の資質を向上させるSDとは、単に与えられた講習会や研修に参加することではなく、自らが大学全体の活動をシステムとして理解し、顧客である学生の立場で様々な提案ができるよう、自分自身を磨くことが大切であることを伝えます。

金沢工業大学 事務局長
福田 謙之 氏