特別支援教育 T34 6月7日 (土) 12:50〜14:50
特別支援教育の新たな取り組み
講演内容:
特別支援教育でのICT活用
〜学習活動や日常生活を豊かに、効果的に行うために〜

近年、ICT機器が様々な分野で活用されているが、障害のある子どもたちが学習を行う上で、必ずしも有効的な活用がされているとはいえない。障害により学習上での実施が困難なことや理解しにくいことなどを、ICT機器等を活用して解消又は軽減するなどの方法により学習支援することも可能であるが、その様な機器の活用を知らない方が多い。そこで、それらの情報支援機器を含めたICT等の活用について述べることにする。

文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官
丹羽 登 氏


学校でできるソーシャルスキルトレーニング
 近年、集団生活に必要コミュニケーションスキルやストレス耐性が不足してキレる、ひきこもる、ストレスを身体化するなど、不適応状態に陥る子供が増え、予防啓発教育として学級全体を対象としたソーシャルスキルトレーニングが注目され始めています。
 特別支援教育を実践する上で、個別もしくは小グループでの対応が必要な子供たちへのソーシャルスキルトレーニングをどのように行っていくか、校内での支援体制作りとアセスメントに関して焦点を当てて行きたいと思います。

東京都公立学校スクールカウンセラー
早稲田大学大学院教職研究科 講師
鈴村 眞理 氏


特別支援教育コーディネーターの活動について
〜特別支援学校におけるセンター的機能の実際〜

特別支援教育時代の幕開けとともに、養護学校は「特別支援学校」と名称を変え、相談や研修協力などの形で特別支援教育コーディネーターを派遣し、地域における支援を行っています。その子のつまずきの要因に踏み込んで理解するという「ミクロな視点」と、校内支援体制づくりや学校外の関係者との連携といった「マクロな視点」は、これまで特別支援学校が積み上げてきた専門性でもあり、幼稚園・保育園・小学校・中学校などの指導場面でも役立てられています。地域の特別支援教育のセンター的な役割を果たす特別支援学校の具体的な取り組みについてお伝えします。

東京都立港特別支援学校 教諭
特別支援教育コーディネーター
川上 康則 氏