新しい学校づくり T36 6月2日 (金) 13:00〜15:00
変化に対応する先進的な学校建築の事例紹介
講師:
京都教育大学 名誉教授
前京都教育大学長
NPO法人学校管理者認定協会 理事長
京都工芸繊維大学 監事
村田 隆紀 氏

前 群馬県倉渕村教育委員会 教育長
現 (財)倉渕ふるさと公社 はまゆう山荘 理事長
須田 洋光 氏

株式会社日本設計 建築設計群 主任技師
内山 保晴 氏
講演内容:
PFI手法を活用した学校建設と教室へのエアコンの導入
京都市の事例の紹介
PFI(Private Finance Initiative)は民間の資金を活用して公共事業を行う手法である。最近では霞ヶ関の省庁ビルの建設にも、この手法が用いられている。しかし、学校建設や施設の整備にPFIを用いた例は、まだ少ない。京都市ではこの手法を使って平成16年度から17年度にかけて京都御池中学校を中心施設とした京都御池創生館の建設を行い、さらに平成18年度には事業対象156校、約2500の普通教室のすべてにエアコンを設置する事業を行っている。私はこれらの事業に応募した事業者を審査する委員会にかかわった立場から、事業の経過と内容、その特徴などについて紹介する。

京都教育大学 名誉教授
前京都教育大学長
NPO法人学校管理者認定協会 理事長
京都工芸繊維大学 監事
村田 隆紀 氏

山と緑の学校〜夢と希望と志を育てる学校づくり〜
急速に進む過疎化の地域実態と平成大合併の中で、ともすると時代の波に翻弄されがちである地方にあって、教育による確かな人材育成こそ地方の時代にふさわしい活性化に繋がると考え、平成17年より倉渕村では『夢と希望と志を育てる学校教育』を教育行政方針に掲げその充実を図ってきた。
その一貫として新しい教育を創造するための施設整備として、倉渕中学校の建設に着手した。@地域の特性を生かした学校づくりA地域に開かれた学校づくり B情報化、国際化等の変化に対応できる確かな学力の育成 C夢と希望と志を育てる小中一貫教育を目指した学校づくり D本村の学校文化である人権教育及び情操教育(10年間)、 を目指す学校づくりを事例を交えながら紹介する。

前 群馬県倉渕村教育委員会 教育長
現 (財)倉渕ふるさと公社 はまゆう山荘 理事長
須田 洋光 氏

自由と規律:新しい全寮制中高一貫校の施設紹介
愛知県蒲郡市に、本年4月に開校した海陽中等教育学校の施設を紹介する。
この全寮制中高一貫校は、日本を牽引するリーダーを育成することを理念としており、生徒のみならず先生方も敷地内に住み、生活習慣から指導する。
自由と規律や、ITを活用した授業など教育方針に合致する施設の実現を目指し、三河湾に面した立地を活かしたキャンパスを造った。
海に面した施設配置、敷地全体をカバーする24時間警備、IT活用に対応した教室、全校生徒が一斉に食事できるダイニングホール、個室型の寮室とラウンジの空間構成、木をふんだんに使った温かみのある内装など、生活空間と学習空間とが連携し、かつ場の性格を明確にすることで、自由と規律を涵養するキャンパスとなることを目指している。

株式会社日本設計 建築設計群 主任技師
内山 保晴 氏