サイエンス教育(理科) T25-C1 5月31日 (土) (10:00〜12:00)
子供たちの向学心を育む理科教育の実践例
講師:
慶應義塾幼稚舎
相場 博明氏
東京都港区立三田中学校
品田 進司氏
群馬県立高崎高等学校
猿谷 亮司氏
プロフィール:
【相場氏】
1983年東京学芸大学大学院理科教育専攻修了慶應義塾高等学校講師、東京都中学校公立学校教諭を経て1989年より現職。地学教育学会常務委員、編集副委員長。専門領域は、理科教育、地学教育、古生物学(昆虫化石、長鼻類化石)著書に「ポップコーンの科学」「コップの実験」「使い切りカメラの実験」(以上さ・え・ら書房)「岩石・化石のなぞ」(岩崎書店)、「東京都地学ガイド」(コロナ社)、新観察・実験大事典(東京書籍)等多数。昨年は東京都八王子市からステゴドン化石を発見し、現在研究中。

【品田氏】
早稲田大学教育学部卒業。1978年 大田区立中学校理科教諭着任。その後江東区、港区と経て2001年より現職。

【猿谷氏】
前任の群馬県生涯学習センター少年科学館では、プラネタリウムの番組制作や展示物 の製作に従事する。現在、高崎高校SSH主任として、スーパーサイエンスハイスクー ル全体の企画・運営等に係わる。
講演内容:
【相場氏】
発展的な学習とは単に上級学年の内容の知識を子供に与える学習ではない。授業の中で子供自身が興味・関心を示し、自ら探求していこうとするような学習である。そのために、教師は常に魅力的な教材を探して、それをどのように授業中に組み込むのかといったことを工夫する必要がある。子供にとって魅力的な教材とは何なのか。その効果的な利用方法は?ここでは、それらの視点について述べ、いくつかの実践例を通して御紹介いただきます。

【品田氏】「地形野外観察を取り入れた授業実践」
新学習指導要領では、「大地の変化」の単元で野外観察をし、学校周辺での地層のようすを観察する活動を求めています。しかし都市部では地層のみられる露頭は、ほとんどコンクリートで覆われ観察することはできません。都市部の学校で、近くでいつでも観察できる地学的教材はないかと考え、地形に着目してみました。港区の台地と低地からなる地形を野外観察することを授業に取り入れ、実践してみました。その活動をご報告いただきます。

【猿谷氏】「スーパーサイエンスハイスクール高崎高校の科学系人材育成を目的とした教育実践例」
新たな産業的価値を生み出せるような将来有為な科学系人材を育成するためには、教育の早期から科学に対する創造性や感性を養成することが極めて重要である。高校段階において、本物の科学技術や科学者に接することにより、生徒の科学技術への興味・関心を一層高め、さらに科学的な興味分野を発見し、職業観の芽生えにつなげていくための教育実践例をご紹介いただきます。
関連サイト:
【猿谷氏】
高崎高校ホームページ http://www.tg.rim.or.jp/~sr01-ths/index.shtml
SSHホームページ 近日中に開設予定